カナン「わかりました。友達のこと、よろしくおねがいします。」
ゴートン「任せておいてください。」
カナンはペコリと頭を下げて、一旦部屋に戻ることにした。
自室に戻り、ソファーに座って気持ちを落ち着かせた。
インフォメーションで騒いでいた男性の顔を思い出すと、忘れていた怖さが込み上げてきた。
一晩で何人も行方不明になるなんて、これからもっと増えてさっきの男性のように興奮する者がたくさん出てきたら船内がパニックになりそうだ。
カナン「シーナ…」
何か事件性のあることが起きているのだろうか。それとも、海に落ちてしまっていたら…。
ぼぉっとしていても不安になるだけだ。何をするか決めなければ。