カナン「あ、あなたは誰!?
そこで何をしているの?」

??「ア゙ゥ゙ゥ……。グゥ…ル‥ジォァ゙ァ゙ァ゙…。」

人型の化け物は何かうめいている。

カナン「何、なんて言ってるの?」

??「ロジィィ…ギィァ゙ァ゙……。」

人型はカナンの言葉に反応したように見えたが、次の瞬間2人に向かって突進してきた!

ゴートン「危ない!」

ゴートンに突き飛ばされてカナンは壁までよろめいた。

走り込んできた人型にぶつかられたゴートンはすごい勢いで吹き飛び、190cmはある大柄な体が壁に叩きつけられた。

ゴートン「ぐはぁっ!」

人型はそのままゴートンを引き倒して馬乗りになり、力任せに腕を振って何度も殴りつけた。

ゴートンは はじめ身をよじって抵抗していたが、執拗に殴られ続けて動かなくなった。動かなくなった獲物を、それでも人型は壊れた機械のように殴り続けている。

カナン「やめろー!!」

カナンは壁にかかっている絵を額縁ごと引き剥がすと、人型の後頭部を殴りつけた!

??「ン゙…アバァ……。」

人型はゆっくりと立ち上がるとカナンの方に振り返った。

カナンはさらにその顔面を額縁で殴ったが、人型は気にも止めずカナンの肩を掴んで持ち上げると、すぐ横の木製の扉に向かって叩きつけた。

カナン「あ゙ぁっ!」

衝撃で息ができなくなり体の自由が効かなくなったカナンは、さらに床に投げつけて頭を強く打ったところで意識を失った。