カナン「ごめんなさい、ここまで連れてきてもらったのに。
やっぱり2人だけでこれ以上調べるのは危険だと思うの。」

シラート「そ、そうですよね。」

カナンが先を歩き、来た道を戻ることにした。

扉の前まで来た時、すぐ後ろでバサッという音がした。

振り向くとシラートの様子が変だ。角度…というか、首が180度捻れて頭が後ろを向いている。

カナン「(首が…折れてる?)」

と、しゃがみ込んでいた男が飛び上がり、カナンに飛びついてきた!

カナン「ぎゃぁぁ!」

そのまま体重をかけてカナンを引き倒すと、首にロープを掛けてぎゅうぎゅうと絞め上げた。

カナン「…が…がかっ」

小柄に見えたがものすごい力だった。カナンは抵抗する間もなく意識を失った。