カナン「この部屋、けっこう死角が多いと言うか、なにか隠せる場所が多いように思うわ。」

シラート「確かにそ、そうですね。」

まず机の下を覗いてみて何もないことを確認し、大きめのロッカーのような機材置き場を一つ開けてみた。

特になにもない…。次のロッカーに手を伸ばしたその時、上から何かが覆いかぶさってきた。

カナン「きゃぁあ!」

飛びついてきたのは小柄な男だった。

カナンは手足をバタバタと振り回して抵抗したが、男はカナンの顔に布を巻きつけて、思い切り捻りあげてきた。

ボグッと鈍い音がして、カナンの首の骨は簡単に折れた。