カナン「そうね、見過ごすなんてできないわ。」

ムート「あんたたち、やめてくれ!
人種が違うか何か知らないが、今は船内で揉めてる場合じゃないだろ!」

男「何だお前は!?」

ムートは、強引に男を引き剥がした。

男は抵抗しようとしたが、ムートにぐいっと手首を掴まれて振りほどく事ができない。

その隙にカナンは一人の女性を引き寄せて救出した。

カナン「大丈夫ですか?」

男「何をするんだ?
コリーネの奴をかばう気か?」

カナン「この人が何かをしたわけじゃないでしょ?」

男立ちは気圧されて、もう一人の女声も開放した。

男「言っておくが、そんなことをしても意味ないぜ。
俺達だけじゃない、40人以上がコリーネの奴らは捕獲して尋問する方向で動いてる。お前たちコリーネの味方をしていると、そのうち痛い目を見るぞ。」

そう言うと男たちは去って行った。

カナン「ありがとう、ムートさん。」

ムート「大したことないさ。
しかし、カナンさん勇気あるね。かっこよかったぜ!」

コリーネの女性たちも、お礼を言って去って行った。

彼女たちは2階層の区画にまとめて客室があるので、そこから極力でないようにしているのだが、日用品を買いに売店に行こうとしたところを襲われたらしい。

おそらく、1階層ではあちこちでこんな事が起きているのだろう。