2人はシーナを支えながら廊下に出て、階段を目指した。
通路の真ん中辺りまで来たところで、直ぐ側のドアが開いてさっきカナンたちを縛り付けたスーツの男の一人が出てきた。
声を聞きつけ、さらに数人の男たちとワシリが現れた。
ワシリ「僕の仕事の手伝いを少し。
協力してくれると言ってくれたのでね。」
シーナ「…ハァ、ハァッ…。」
ワシリはが話し始めるとシーナはガタガタと震えだした。明らかに動揺している。
ワシリ「半身に麻酔を打った状態で、足の指を叩き潰したんです。
麻酔が切れるとともに痛みを感じるので、その経過を観察しました。私は外科医なのでね。」
ワシリ「もちろん、これからもいろいろな研究に協力してもらえるようなので、丁重に扱いますよ。」
シーナ「いやだ!もう帰して!」
ムート「…この野郎、なんてことを…!」