2人はシーナを支えながら廊下に出て、階段を目指した。

通路の真ん中辺りまで来たところで、直ぐ側のドアが開いてさっきカナンたちを縛り付けたスーツの男の一人が出てきた。

男「お前たち!どうやって!?
通路に侵入者だ!」

声を聞きつけ、さらに数人の男たちとワシリが現れた。

3人はすぐに取り囲まれ、捕縛されてしまった。

カナン「あんた、シーナに何したのよ!?」

ワシリ「僕の仕事の手伝いを少し。
協力してくれると言ってくれたのでね。」

シーナ「…ハァ、ハァッ…。」

ワシリはが話し始めるとシーナはガタガタと震えだした。明らかに動揺している。

ワシリ「半身に麻酔を打った状態で、足の指を叩き潰したんです。
麻酔が切れるとともに痛みを感じるので、その経過を観察しました。私は外科医なのでね。」

ワシリ「もちろん、これからもいろいろな研究に協力してもらえるようなので、丁重に扱いますよ。」

シーナ「いやだ!もう帰して!」

ムート「…この野郎、なんてことを…!」

3人はそのまま捕らえられてしまった。