1階層の通路を、人のいない方を探して歩いているとかなり奥まった区画まで来てしまった。

だが、人の匂いと話し声がしてレンは立ち止まった。

??「明日の11時45分です。
必ず守ってください。」

??「問題ありません。動力室の下調べはついています。」

トーテル「気にすることはない、行こう。」

2人が通り過ぎようとすると、話していた男たちはぎょっとしてこちらを見た。

??「ここは乗客の立ち入りは禁止です。何をしているんですか。」

トーテル「別に、散歩しているだけだ。別にいいだろ。」

??「君、さっきの話は聞こえたかね?」

トーテル「動力室がどうとか。それどうしたの。」

??「いや、別にいいんだ。気にしないで。
でもここからは出ていきなさい。」

トーテル「ちぇっ」

2人は元の道を帰ろうとしたその時、2人とも突然後ろから首を絞め上げられた。

レン「…!ぐっ、何を?」

??「悪いが、帰すわけには行かなくてね。」