レストラン

レストランへ着くと、すでに3割ほどの人達が集まっていた。
乗船の時に見かけた顔もちらほらいる。これから何日かこの船で過ごすのであれば、他のグループとの交流もあるのだろうか。そんなことを考えながら、カナンたちは料理が並んでいるテーブルを物色しながらウロウロ歩いた。シーナはフルーツとサラダのテーブルの方にふらふらと歩いていった。
カナンは、こういう時は肉から食べると決めている。迷わずにローストビーフやステーキ、フライドチキンなどが並んでいるテーブルに近づいていった。
手のひらよりも一回り大きい皿にこんもりと肉料理、そしてわずかばかりの生野菜を添えて座る席を探すと、シーナが既に窓際の真ん中あたりの席で手招きしている。
席に座って寝るときのことやこれからの旅のことを話がら料理をほおばり始めた。
どの料理も素晴らしくおいしかった。カナンたちは特別貧しいと言うわけでもないが、明らかに普段口にしているものとはランクの違う料理だ。
??「ごめんなさいね突然。
せっかくの船旅だから1人で食事するのが寂しくなっちゃって同世代の子がいたから声をかけちゃったわ。
カナン「私たちも他の乗客はどんな人たちなんだろうって思っていたところなんです。でもお一人で参加されたんですか?」