カナン「ヨハレンさん、この場所でも周囲に人はいないわ。
ここでお話を聞かせてください。」

ヨハレン「いえ、もう少しですから。」

カナン「いえ、実はこの後予定があったのを思い出して。ごめんなさい、戻らせてもらいます。」

ヨハレン「…そうですか。」

カナンは踵を返して来た方向に歩き出した。

ヨハレン「あなた、ゴートン船長から何を頼まれしたか?
船長はどこに行くと言っていました?」

カナン「いや、ですから私は何も頼まれたりしていません。」

ヨハレン「…」

一般の通路まで戻って来た。

船長からの伝言とは何だったのか気になるが、なんとなく怪しくて逃げてきてしまった。

はじめは、船長から指示を受けて私がちゃんと部屋に戻るか確認しに来たものと思っていたが、何か勘違いをしていたようだしよくわからない。

考えてみると、1階層は船員も多いし船長とばったり会ってしまう可能性も高そうだ。

客室の多い3階層に言ってみることにしよう。