何もない海岸に、小型のボートが停泊している。

少し木の陰から様子を見てみたが、人がいる気配はしない。

カナン「よし、行きましょう。」

船に乗り込むと、シラートはユヌンに借りた工具を広げてエンジンと操舵室の配線を確認しはじめた。

シラート「たぶん、動かせると思います。お待ちください。」

カナン「私にも手伝えることある?」

シラート「すいません、じゃあ小さめのスパナを幾つか渡してもらえますか。」

シラートは黙々と作業を続けた。