レンたちはバラバラに逃げ、2階層に集まった。

シェーン「くそ、あんなに大勢が敵意を向けてくるとは…。」

レン「おじさん、僕はトーテルのところに行ってくる。
さっき助けてくれたんだ。ちゃんと逃げられたか心配で…。」

危ないと引き止められたが、上着を羽織って目立たないということで説得した。

無闇に目を引かなければ大丈夫だろう。

トーテルの居住区に行く途中のインフォメーションで、見覚えのあるザイハラ家の使用人に会った。

トーテルはしばらく帰ってきていないとのことだった。

レン「帰ってきてない?」

さっきの男たちに連れて行かれたのだろうか?

いや、コリーネでない子どもを連れて行っても意味はないはずだ。そうすると、どこかに迷い込んでいるのか。

ハクトウを襲った者も気になった。何か、知らない存在がいるような不安な気持ちになっている。

レンはこのままトーテルを探すことにした。

彼の体臭と洗剤の臭いは憶えている。