シェーン「くそ、あんなに大勢が敵意を向けてくるとは…。」
レン「おじさん、僕はトーテルのところに行ってくる。
さっき助けてくれたんだ。ちゃんと逃げられたか心配で…。」
危ないと引き止められたが、上着を羽織って目立たないということで説得した。
無闇に目を引かなければ大丈夫だろう。
トーテルの居住区に行く途中のインフォメーションで、見覚えのあるザイハラ家の使用人に会った。
トーテルはしばらく帰ってきていないとのことだった。
さっきの男たちに連れて行かれたのだろうか?
いや、コリーネでない子どもを連れて行っても意味はないはずだ。そうすると、どこかに迷い込んでいるのか。
ハクトウを襲った者も気になった。何か、知らない存在がいるような不安な気持ちになっている。
レンはこのままトーテルを探すことにした。
彼の体臭と洗剤の臭いは憶えている。