窓口に行くと、何やら係員に大声で話しかけている男がいる。それを見物する乗客も20人ほど集まっていて異様な雰囲気だった。
乗客の男「どこを探してもいないんだ!もし海に転落でもしていたら、どうしてくれるんだ!」
窓口の女性「ですから、今のところお連れ様を保護しているという報告はありません。船内で迷い込みそうなところを捜索していますので、少しお待ちいただけますでしょうか。」
乗客の男「そんな悠長なこと言ってられないんだよ。もしも何かあったらどうするんだ?すぐに船をUターンさせて、海に落下していないか探すべきじゃないのか。」
窓口の女性「ですから、客室のあるデッキから海に落ちるような構造にはなっていないので、それは考えづらいと何度も…」
乗客の男「えーい!なんだその態度は!?妻に何かあったらどうしてくれるんだ!」