カナンはとりあえずインフォメーションに行って、島に渡る志願者について聞くことにした。
受付「確かに、もう島に行ってしまった人がいるとは聞いていますが、船側で企画したわけではないので把握していません。」
カナン「そうなの?
じゃあ船員さんで島に渡る人はいないんですか?」
受付「それが、今はまだ調査するものを募っているようです。
いつ決まるかはちょっと…。」
つまり、船員は相変わらずどう動くかを決めかねて静観中…。
島へ渡った乗客は漂着直後に渡った数名らしく、その後はとくにいないらしい。
考えてみると、船にはまだ備蓄があるに危険を犯して得体の知れない島に渡る者は少ないだろう。
事故に見せかけて船をこの島に漂着させた組織の存在を伝えれば、船側で何かしらの対応をしてくれそうではある。
だが、コリーネの件で分裂しているようなので、誰に相談すればよいのか…。
迷いながらウロウロしていると、さっき話した船員が通りかかった。
シラート「はい、なんでしょう?
あ、あなたはさっきの…。」
このモジモジした態度の船員、たぶん穏健派ではないだろうか。少なくとも温厚そうなので、この船員に相談してリアクションを見てみよう。
カナン「相談したいことがあるんですが、他の人に聞かれたくないのでこっちに来てもらえませんか。」
部屋の端に行って例の組織の件を話した。
シラート「それが本当なら、大変なことです。
早急に本国と連絡を取る方法を考えなければいけません…。
ですが、私の一存では決められないので、上長の副船長に相談させていただきます!」
シラート船員は、ささっと立ち去っていってしまった。
これでよかったのかはわからないが、とりあえず報せを待つことにする。
シラート「それが、船員を島の調査に向かわせるには事前の情報確認と人材の選別が必要とのことで、船としてはすぐには動けませんでした。」
シラート「ですので、先遣隊として自分が同行してあなたと2人で島に行くようにと命を受けました。」
確かに島を調査することと自身の同行を求めたが、まさかこういう対応になるとは。
正直、この男と2人というのは頼りなくて不安だった。しかし、ここは切り替えて行動しよう。
カナン「わ、わかったわ!私はカナン、よろしくお願いね!」
カナンとシラートは島に降りるために桟橋が出ているデッキに向かった。
島を探索するには、どこから見ようか。