昼食の時間が近づいてきた。今日のランチは船前方のレストランに行くことになっている。
少し早いが服を着替えてソファーに腰掛けたそのとき、
轟音と共に、真下から突き上げらたような衝撃が走った。
カナン「な、何!?」
窓から熱風がゴォっと吹き込んできて思わず身をかがめた。焦げ臭い匂いも立ち込めている。
信じられないが、船のどこかが爆発したとしか思えない。
カナン「(…落ち着け、私!
部屋に居たのはよかった。貴重品だけ持って避難しよう。)」
音がした方向から、下の階層で爆発があったのだろう。どこから逃げよう?