トーテルの部屋

レン「…すごいな、こんなに持ってるのか。」

トーテルのディノゾーラコレクションはかなりのものだった。

樹脂などで作られたミニチュアから映画のポスターまで、かなり網羅していた。

??「トーテル、入るわよ」

トーテルの両親が菓子を持ってきてくれた。

ハクトウ「よく来てくた。息子と仲良くしてやってくれ。」

レンはコクリと頭を下げた。

トーテルの母「あら、あなたは…。」

母親はレンを見て表情を変えた。

トーテルの母「トーテル、この子とは仲良くしちゃだめよ。
あなた、もう出ていってちょうだい。」

トーテル「母さん、急に何を言うんだ?」

レン「…。」

レンはすっと立ち上がって部屋を出た。

コリーネ差別派の人なのだろう。顔立ちと、一族の伝統である服の塗料の色で分かる人には分かるのだ。

デッキに出ると、トーテルが追いかけてきた。

トーテル「レン、帰らなくていいって。」

レン「いや、僕達を嫌ってる人は多いんだ。慣れてるよ。」

トーテル「そうなのか。まあいいや、じゃあ船を探検しようぜ。」